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日本ハム・中島卓也が18年の現役生活に別れ ラストゲームも攻守に魅せる

 

現在は球団職員にチームスタッフで、チームメートとして戦った鍵谷陽平[左]、谷元圭介[左から2番目]、今季再びチームメートとなった西川遥輝[右]から花束を贈呈される[写真=高原由佳]


 青く染まったエスコンFに響き渡る、ファンの大きな声援に包まれて、中島卓也は日本ハム一筋18年の現役生活に別れを告げた。

 2009年ドラフト5位で福岡工高から入団。「カット打法」と呼ばれるファウルで粘る打撃スタイル、そして俊足好守の内野手だ。15年には盗塁王を獲得、翌16年には遊撃のレギュラーとして全143試合に出場し、リーグ優勝と日本一に大きく貢献した。試合前の会見でも「今までの野球人生で一番うれしかったです。ショートで出続けて本当に自信になりました」と振り返った。

 23年に200盗塁を達成したものの、近年は若手選手の台頭もあり、出場機会が減っていた。どんな状況でも常に準備を続ける姿は、若手選手たちの見本となる存在だ。

 9月22日、引退試合となった楽天戦(エスコンF)では、慣れ親しんだ二番・遊撃でスタメン出場。打っては2点を追う5回無死二塁、1ボール2ストライクからの4球目の高めのカットボールを一塁側に転がすと、自慢の俊足を生かして内野安打をもぎ取る。塁上では割れんばかりの大歓声を受け、思わず涙をこぼす姿があった。

 守っては、6回二死一塁と7回一死一塁の場面で、捕手からの送球を捕球して素早いタッチ。二度も盗塁を“阻止”してみせた。これには満員のエスコンFも大盛り上がり。7回二死となったところで交代し、ベンチに戻ってきた際には新庄剛志監督と抱き合った。

 試合後のセレモニーでは、新庄監督を含めコーチや選手らが背番号9の特別Tシャツを着用して、中島を迎え入れる。プロ野球生活18年間を振り返った映像が流れた後に、栗山英樹CBO、「ハルタク」の愛称でファンに親しまれ、ともにチームをけん引してきた西川遥輝らから花束が贈呈された。

 セレモニーの最後には、かつて二遊間を組んだ田中賢介スペシャルアドバイザーが二塁、チームメートの西川が一塁に入り、“最後の守備”としてノックを受けた。「4-6-3」の併殺を完成させた中島は、顔をほころばせた。

「18年間、ファイターズのユニフォームを着てプレーできたことを本当に誇りに思います。一つひとつの出会いがあったからこそ、18年間プロ野球を続けることができました。これからもファイターズの応援をお願いします」。多くの方への感謝、そしてこれからのチームへのエールを送った中島。その表情からは充実感もうかがえた。
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