ドジャース・大谷翔平は花巻東高時代から「超高校級」として、脚光を浴びていた。現在32歳。同世代の選手たちは「投打二刀流」に刺激を受けながら、各方面で活躍している。 取材・文=佐々木亨 
三菱重工Eastに加入して5年目。チームの顔である[写真=佐々木亨]
32歳がベストシーズン
ユニフォームをまとう肉体は年齢を重ねるごとにたくましくなり、進化する。バットを握り、投手と対峙するその佇まいは、実に絵になる。2026年もまた、
武田健吾は東京ドームの打席に立った。
「年々、筋力は上がっています。今が一番良い時期というか、打率を残して、本塁打も打てているので、一番良いシーズンになっているのかなあと思います」
4月で32歳になった武田は、今夏の都市対抗で首位打者賞を手にした。4試合での通算打率は、ちょうど5割(14打数7安打)。準々決勝までの3試合では打率.636。本塁打は3本を数えた。
「感触が良かったのは3本目(大阪ガスとの準々決勝)です。カーブを打ったんですが、プロ時代なら体が前に突っ込んで空振りしていた球。しっかりと待って、粘れて、自分のポイントまで引き付けて打つことができました。バッティングの感触が変わってきた。そう自分でも分かるほどに成長できていると思います」
武田は「すべての経験が今に生きている」と語り、言葉を加える。
「失敗ばかりだったプロ時代もそうですし、社会人野球での1年目にENEOSの補強選手として都市対抗優勝を経験できたことも今に生きていると思います」
家族を幸せに笑顔に
福岡県で生まれ育った武田は、父親の影響で野球を始めた。幼いころは実家の空き地で父親とボールを投げ合い、塀をよじ登っては「
イチローキャッチ!」と言いながら、好きな野球とともに日々を過ごした。羽犬塚中時代は三潴ファイターズに所属。3年時の09年には日本代表として・・・
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