工藤公康新監督が10月15日、名古屋市内のホテルで就任会見に臨んだ。ソフトバンクを7年間で3度のリーグ優勝と5度の日本一に導いた名将。名古屋市出身の“優勝請負人”が長い低迷の続くチームの再建に挑む。 写真=榎本郁也 
「監督は中間管理職。上からの要望も下からの要望も聞く。独断専行は考えていない」と工藤新監督。背番号はソフトバンク監督時代と同じ「81」に決まった
井上一樹監督の退任によって動き出した新監督の人選。球団がドラゴンズOB、外部招へいを含めて熟考の末に出した結論は「工藤公康」だった。「勝ち方を知っている方。OBよりも外部の方で、経験や知識をドラゴンズに注入してくれるほうがいいとの判断で、工藤さんに白羽の矢が立った」と加藤宏幸球団社長が人選の理由を説明した。
ドラゴンズカラーの深い青色のネクタイで会見に臨んだ新監督は「監督という素晴らしい責任ある仕事を命じられました。名古屋出身というところもありますので、名古屋のファンの皆さんに喜んでもらえるような野球をすること、1勝でも多く勝つことで皆さまに喜んでいただけるようなチームをつくることが一番の大きな目標です」と口にした。
会見では「コミュニケーション」という言葉が頻繁に飛び出た。
「選手にしても、球団の方にしてもそうですけど、しっかりしたコミュニケーションをとっていくことが何よりも大事。そこは自分の中でしっかりと守りながら、選手に理解を求めながら、やっていければ一番いいんじゃないかと思います」

会見後はナゴヤ球場に直行。選手たちと言葉を交わした。「みんなどんどんアピールしてください!」
強いチームの共通点は「当たり前のことを当たり前にできるかどうか。基本を大切にすること、一つひとつのプレーに対して全力で取り組むこと」と言い、具体的なキーマンは誰かという質問には「全員がキーマンです」と即答した。
まずは選手を見ること、そして知ること。それは8年間で4度のリーグ優勝を果たし、常勝軍団を築いた
落合博満元監督の姿と重なるが、対話の重要性については対照的。新監督は直接対話こそコミュニケーションの基本と考えている。加藤球団社長は「優勝争いはすぐにでもしてほしい」と言ったが、簡単ではない。
「僕なら勝てるって断言できるかと言ったら、それは死力を尽くしますということしか言えない」
それでもファンの期待は高まっている。負け慣れしたチームを、選手たちの意識をどのように変えていくのか。その手腕に注目が集まる。
広島が新ビジターユニフォームを発表 伝統と誇りを受け継ぎ未来へ

会見で新ビジターユニフォーム姿を披露した[左から]大瀬良、栗林、佐々木、勝田
「生まれ変わり」を印象付ける。
広島が来季から着用する新たなビジターユニフォームを発表した。ホーム用とともに現行デザインとなった2023年以来のリニューアル。コンセプトは「伝統と誇りを受け継ぎ、輝かしい未来のはじまりへ」。赤をベースに胸ロゴと背番号、背ネームは球団カラーの紺色の刺しゅうであしらい、1980年代の黄金時代に採用されていた水色をアクセントに取り入れた。帽子やヘルメットのロゴにも水色を差し込む。シャツ、パンツともに伸縮性や耐久性に優れた素材を採用し、機能性も高い。
10月13日の発表会見には、
大瀬良大地、
栗林良吏、
佐々木泰、
勝田成の4選手が登場。勝田は「着心地が良いですし、少しでも球際も伸びるのかなというふうに思います」と着用しての実感を口にする。大瀬良は水色のアクセントに注目し、「黄金期のイメージがあると思う。僕たちもそこを意識しながら、新しい伝統・歴史をつくっていきたい」と気合を込めた。