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篠塚和典の連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】日本ハム・清宮幸太郎「滑らかでスムーズなスイング グリップの位置に進化の余地」

 





 ポテンシャルは誰もが認めるものがありながら、度重なるケガもあってなかなか本来の力を発揮できませんでした。今季もやはりケガで出遅れたものの、復帰以降は猛打が爆発。規定打席未達ながら打率を3割に乗せて15本塁打と持てる力の一端を見せてくれました。

 下半身の使い方とスイング自体には大きな問題はありません。ゆったりとした構えの[1]から[2][3]とスッと右足を引いていき、[4]からステップしていきます。[5]では体が開かないようにする意識のためか右足の裏をピッチャー方向に向ける形になっていますが、[6]のステップから[7]の着地にかけてはしっかりと腰が前に出ていき、ピッチャー方向にグーっと向かっていくことができています。

 バットの角度もステップが着地した[7]ではヘッドが後頭部のほうへ入っており、[8]から始まるスイングはスムーズです。[9][10]と体に近いところをバットが通って[11]から[12]のインパクトを迎えることができています。

 下半身もしっかりと左膝の押し込みが効いて鋭く回転することができており、右膝にもインパクト直前の[11]までしっかりと余裕があります。

 気になるのはグリップと顔の位置の近さです。構えの[1]から右足を上げる[3]まではいいとしても、ステップが始まる[4]から着地する[7]まで右肘は曲がったままで、むしろグリップと顔の位置はさらに近くなってしまっています。これではボールとの距離が十分にとれているとは言えません。

 スイングが始まる[8]は見るからに窮屈そうですし、[9]ではヘッドが走り出す前ですが、グリップの位置はすでに左肩の前まで来てしまっています。グリップの位置が近くスイングの始動も近ければ、早く対応できてコンタクトも早くできるという勘違いがあるのかもしれません。

 やはり右足をステップしていくにつれて右肘を伸ばす意識を持ち、グリップとボールとの距離をしっかりとったほうがよいでしょう。真っすぐに対してはボールとの距離が近くてもタイミングが合えばとらえることができるでしょうが、変化球などでタイミングを外されたときには、しっかりボールとの距離をとってアジャストしていったほうがコンタクトの確率は上がっていくはずです。

 右肘をもう少し引く感覚でトップの位置をつくることができれば、さらなる進化が期待できるでしょう。

PROFILE
きよみや・こうたろう●1999年5月25日生まれ。右投左打。184cm94kg。東京都出身。[甲]早実-日本ハム18[1]。
連続写真に見るプロのテクニック

連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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