プロフェッショナルたち(選手、コーチ、スタッフ含む)のこだわりの道具、ギアをクローズアップする“道具の流儀”が4年ぶりに復活。記念すべき第1弾は、巨人の変わり種からスタートしよう。フィジカルと技術をリンクさせる打力向上への秘密兵器だ。 取材・文=坂本匠、写真=小山真司、BBM ブレイブブロッサムズも採用!!水の動きで“打”を強化
昨シーズンのチーム打率.243はリーグワーストと、打線が4連覇と日本一を目指したチームの足を引っ張った。
高橋由伸新監督を迎え、V奪回へカギを握るのが、ここ数年低調な結果に終始している打線強化。そんな難問克服に大きな力となりそうなのが、一軍では新体制の昨秋から導入されている“POWER BURST BAG(パワー・バースト・バッグ)”である。
メーカーによってはウォーターバッグやアクアバッグなどと呼ばれるもので、長方形の柔らかい素材のバッグを空気で膨らませ、中に水を入れて使うトレーニング器具。昨年、第8回ワールドカップで、歴史的3勝を挙げたラグビー日本代表(ブレイブブロッサムズ)も使用していたことで注目を浴びたから、ご存知の方も多いのではないだろうか。水の量を調整して負荷とするのだが、バッグ内の水を動かないようにすることで、身体の軸を意識できるため、主に体幹を鍛えるのに有用。また、5リットル(5キロ)の水でもバッグ内で動くことにより、同じ5キロのダンベルなどを使用するよりも、より多くの筋肉が動員される効果もある。体幹を鍛える以外にもエクササイズのバリエーションは豊富なのだそうだ。

エディー・ジョーンズが率いたラグビー日本代表も、POWER BURST BAGやそれと同様の器具を使用していた
昨年、ここに目を付けたのが
内田順三打撃コーチ(昨季は二軍担当)で、伊藤博トレーニングコーチ(昨季途中から一軍担当)に相談。昨春からまず二軍で導入した・・・
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