約2年前まで、このミットと捕手道具で生きていこうと思っていた。しかし、現在は「捕手陣に何かあったとき」の緊急用として、じっと出番を待つ。チームの窮地を救うために――。 取材・文=椎屋博幸、写真=早浪章弘、BBM いつどのタイミングで使用するか分からない。それでもすぐに試合に出られる状態で、ベンチ裏に置いてある。それが内野手登録の
今成亮太の捕手用ミットと捕手道具だ。

防具は2012年4月のトレード後にすぐに新調し、今まで使っている。ミットと面は、日本ハム時代から使用し続けている
今季、三塁のレギュラーを争っている今成。もともとは捕手として日本ハムに指名された。だが2012年4月にトレードで
阪神に移籍。一軍での出場機会を求め、14年に内野手へと転向した。しかし、今季4月17日、
中日対阪神戦[ナゴヤドーム]9回裏、3年ぶりに捕手防具を着けホームベースに向かう今成がいた。このとき捕手登録の2人(
梅野隆太郎、
岡崎太一)を使い切った阪神は、捕手として今成を送り出したのだ。結果は延長10回サヨナラ負け。だが、今成がいなければ金本監督の超積極的選手起用はできなかった・・・
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