2年目のジンクスはどこ吹く風とばかりに、DeNA投手陣の中心を担う今永昇太。愛用するグラブは、平裏部(内側の手の平が触れる部分)に恩師の言葉が刻まれた、思い出たっぷりのこだわりアイテムだった。 取材・文=滝川和臣、写真=田中慎一郎、BBM 「雨の日に勝たないと雨男じゃない」
今季、DeNAは雨天中止の試合が6度あるが、その4度に先発予定だった今永昇太は自身の“雨男ぶり”を問われると、冒頭の言葉で記者に切り返した。ルーキーイヤーから高い「言葉力」で独自の理論を展開してきた左腕は、グラブに「逆境こそ覚醒のとき」と一文を入れている。
「北筑高の野球部、井上勝也監督(当時)の言葉です。僕の心に響き、大切にしています」
言葉を入れたのは駒大3年のときだ。その後、プロになっても恩師の言葉は忘れてはいない。
「ピンチで自分を楽にしてくれる言葉ですね。これを乗り切れば、自分が成長できる。逆境はチャンスでもある、という意味です。(グラブの内側にあるので)マウンドで文字を確認することはできませんが、心の片隅にはいつもあります」
開口部が小さいため分かりづらいが、平裏には「逆境こそ覚醒のとき」の刺繍が入る
そんな、こだわり派左腕のグラブをチェックしていこう。一目で目に付くのが・・・
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