絶対的守護神として君臨する右腕にとって、その投球は勝敗に大きな影響をもたらすものだ。だからこそ、大事な場面をともにする“戦友”には、使い心地だけでなく、強い思いも込める。自らをプロの世界に導いてくれた恩師との絆も感じられる“パワーアイコン”は、右腕にとっては欠かせない。 取材・文=菅原梨恵 写真=松村真行 
カラーリングはエスエスケイ任せという一方で、数々の刺しゅうは右腕のこだわりが強く表れている部分だ
9回、球場に名前が
コールされる。1イニングをピシャリと抑えると、マウンドでチームメートたちと勝利の喜びを分かち合う。
栗林良吏がプロ1年目の昨季から、幾度となく繰り返してきた光景だ。
その傍らにはエスエスケイの紺色のグラブ。本格的に使い始めたのは名城大3年のときからだと言うが、「野球を始めて初めて買ってもらったのもエスエスケイのグラブでした」。今季からはアドバイザリースタッフ契約も結び、関係性はより深いものになっている。
使用するグラブにおいて、右腕が最も重視しているのは「大きさ」だと語る。「ほかのピッチャーに比べて小さいほうだと思います。もともと内野手だったので、大きいグラブだと違和感があったんですよね」。
高校の途中まで内野手をやっていたときの名残は・・・
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