2年目内野手にとって飛躍を遂げるシーズンになりそうだ。持ち味の堅守に加え、主に下位打線を任せられる打撃面でも、
鈴木大地は存在感を見せている。「自分は使ってもらっているので。意識はしていないですね。上位を打てる力をまだ持っているとは思っていません。上位につなげるのが一番です」。謙虚で真面目な、この人らしい言葉で足元を見つめている。
今季、初めて先発出場したのは4月8日の
楽天戦(Kスタ宮城)で「七番・三塁」だった。早速、2安打1打点の活躍を見せると先発の機会を増やしていく。多くのチャンスを与えられるとバットもよく振れるようになった。一時は打率が4割を超える時期もあり打線をけん引。遊撃のレギュラーポジションもつかんだ。
順調なシーズンに見えたが7月2日の楽天戦(Kスタ宮城)から9試合連続無安打というスランプ。「寝てもまた明日、試合があると考えちゃう」と言うほど悩んだ。もがきながらも気持ちの切り替えを図り7月14日の
日本ハム戦(札幌ドーム)で安打を放った。苦い経験を成長の糧にした24歳。球宴にも監督推薦で初選出された。
後半戦に入っても主力としてチームを支えた。圧巻だったのは八番として先発した8月22日の
西武戦(QVCマ
リン)。3回に井口が満塁弾を放つと鈴木も人生初というグランドスラムをマーク。「まだ整理できていない」と自らも驚く一発だった。上位だけでなく、下位にも警戒すべきバッターがいることを印象づけた。「チームとして優勝を目指している。そこのワンピースになれれば」と頼もしい。長打力も備える鈴木は他球団の脅威になりそうだ。