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高橋由伸 外野手 #24

ケガから復帰でV2ロードに大貢献

 



 開幕直後の4月4日のDeNA戦(横浜)だった。高橋由伸は今季初安打となる三塁打を放ち、勢い良く二塁から三塁に駆けていく。そのときだった。途中から失速し、何とか三塁に到達するが、左ふくらはぎを押さえて痛みにうずくまった。

 車椅子に乗って病院に直行し、翌日に松葉づえ姿で東京ドームを訪れた。「取りあえず何もできない」と痛々しい姿。「左ふくらはぎの肉離れ」と診断され、出場選手登録を外れてリハビリ生活が始まった。下半身を使えず、上半身のトレーニングから始まったが、再発が怖い箇所だけに焦らずにじっくりと復帰を目指していくことに。6月18日に一度、一軍の練習に合流したが、原監督から「本人に状態を聞いてから」と言われ、一軍に復帰するかどうか自らに判断を委ねられた。

 高橋由は「(ニ軍で)そんなに試合に出ていないので、確認しないと」と話し、二軍戦で実戦を積むことを選択。ベテランは試合勘を養い、万全の状態に戻して6月29日に一軍に復帰した。「やれることを一つひとつやっていきたい」と気負わず、自然体で入っていく。復帰戦で早速安打を放つと、そこから打撃がさえ渡る。7月4日は2季ぶりに四番で出場し、2安打1得点。果敢な走塁も見せ「怖さはあるが、走れる。自分のできる精いっぱいをやる」とさらり。8月1日には代打でサヨナラ打も放った。

 2年連続の優勝が決まった9月22日の時点で打率.311、2年ぶりの2ケタとなる10本塁打、32打点と安定感ある成績はさすがの一言。ケガから復活した高橋由は「自分のことでいっぱいだった」と控えめに喜んだ。
オーロラビジョン

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