まだ2年目の
鈴木大地だが、遊撃のレギュラーに定着し、その存在感は若手とは思えないほどだ。今季はチームで唯一全試合に出場している(10月3日時点)。
「2年目は出場試合数にこだわりたいんです。最低でも100試合には出たいですね」。開幕前に抱負を聞かれると、決まってこのように答えていた。開幕から4月6日の
楽天戦(Kスタ宮城)までは途中出場。8日の同カードで不振の今江に代わって三塁手としてスタメンに名を連ねると、二塁手を経て遊撃手の定位置をつかみ取った。
「気持ちを前に出す数少ない選手だしね。チームにとって欠かせない存在」と伊東監督。就任1年目の指揮官のチームづくりの中心には、常に鈴木の存在があった。
9月6日の
西武戦(QVCマリン)でプロ初の四番に、同29日の西武戦(西武ドーム)では今季初の一番打者に抜てきされた。これで今季は一〜九番まですべての打順でスタメン出場を達成。守備も二塁、遊撃、三塁をこなし、まさに万能プレーヤーとしてフル回転した。
前半戦は打撃好調だったが、後半戦は不振に悩まされた。「年間を通して結果を出す難しさに初めて直面しました。あんなに悩んだことはなかった」。苦悩する鈴木に、立花打撃コーチは「大事なのは結果じゃない。こうやって一軍の舞台に立てていることが大事なんだ」と声をかけた。すべての経験は、肉体的にも精神的にも強くなるきっかけであると前向きにとらえるようになった。
10月1日の西武戦(QVCマリン)で球団最多タイ記録に並ぶ今季11本目の三塁打を放った。「たまたまですよ」と謙遜気味に笑うが、球団の歴史に名を刻んだ「ダイチ」は早くもチームの顔になっている。