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日本ハム 吉川光夫投手・存在価値を確立する1年へ

 



 節目を迎えた剛腕サウスポーが、覇権奪回のカギを握っている。10年目を迎えた吉川光夫が殻を突き破れるか。昨季は自身2度目の2ケタ勝利となる11勝。パ・リーグMVPに輝いた12年にキャリアハイの14勝をマークして以来3年ぶりだった。裏を返せば、2年連続での好成績は過去に経験がない。今季は真価が問われる1年となる。

 自覚も意欲も十分だ。昨オフから繰り返す「チームを引っ張りたい」という言葉に覚悟がにじむ。現状の先発陣では外国人投手を除けば最年長。ブルペンも含めて若手中心の投手陣の中で、28歳の左腕は経験も実績も抜けている存在。中堅の域に突入し、名実ともにチームをけん引することが果たすべき役割となった。

 栗山監督も開幕前から愛情たっぷりのゲキで期待の大きさを示してきた。

「今年は吉川と有原。2人が頑張ってくれないと」

 ともに広島の名門・広陵高出身の左右の本格派に名指しでハッパをかけ続けた。2月の春季キャンプ終盤には左太もも裏に張りを訴えたが、順調に回復。先発ローテの一員として、今季初先発の3月29日オリックス戦(札幌ドーム)で1勝目。順調に船出した。

 2007年の鮮烈なデビューから10年。12年に弾けた才能は雌伏の時を経て、昨シーズン復活。

「今年やらないと意味がない」と意気込む16年は、秘めるポテンシャルをさらに解放してチームを日本一に導く。
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