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西武 牧田和久投手・チームに勝利を呼ぶサブマリン

 



「先発候補がみんな好調で、誰を外すかを迷う」

 開幕前、首脳陣はうれしい悲鳴をあげた。出した答えが、「郭俊麟には中に入ってもらう。日程的に、週5試合が続いている間は、牧田も中継ぎとして要所で使い、好調をキープしてもらって、週6試合になったところで先発に加えたい」(田邊監督)だった。後ろは増田を抑えにし、C.C.リー、高橋朋と3人で勝利の方程式を組み、鉄壁の投手陣が築けたはずだった。

 だが、いざ開幕すると、オープン戦とは違い十亀、郭俊麟、C.C.リーと、各位置の要となる投手の成績が上がらない大誤算。そのすべてをカバーする圧巻の能力を示したのが牧田和久である。

 開幕2戦目(3月26日対オリックス=西武リンス)で十亀が3回5失点で降板すると、後を継ぎ、残り6回を投げ切り無失点。4回に安打1本を打たれたが、その後はすべて3者凡退で終わらせて攻撃に流れをもたらすと、打線も牧田に応えた。0対5からの逆転勝利は、まさに「牧田のおかげ」と首脳陣は絶賛した。以後も、ロングリリーフ、回またぎ、セットアッパーと、僅差の勝負どころでは、展開に関係なくマウンドに上がり、期待に応え続けている。

 気が付けば中継ぎながら規定投球回数に到達し、早くも2勝を挙げている。その“偉業”に牧田本人も思わず苦笑するが、「自分のためではなく、チームが勝つために投げているので、行けと言われればどこでも行きますよ」と頼もしい。
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