2年目のジンクスの打破は最低条件だ。
岡田明丈は24歳を迎える新シーズンへ向け、大きな目標を掲げた。
「最低でも2ケタ。数字だけでも黒田さんの穴を少しでも埋められるようにしたい」
2016年限りで現役を引退した
黒田博樹の10勝は最低限の目標。「数字ではない部分は、僕にはできない。せめて数字だけでも」とやる気に満ちあふれている。16年のレギュラーシーズンは4勝3敗で防御率3.02。大きな飛躍が期待されている。
岡田が新シーズンへの飛躍のカギに上げたのが「基礎体力の強化」だ。大卒1年目は「無理をしたわけではない。メニューをこなしていくなかで体が大きくなった」と言う。ボールに力が宿り、Tシャツは小さくなった。そこから「もうひとつ大きくできればいいかな」と言う。87キロの現在からさらに上を目指す。「シーズン序盤より、体が大きいほうが回復力もあると感じた」。週4日のトレーニングで、パワーアップをはかる。
広島は中継ぎ右腕のライアン・ブレイシアこそ獲得したが、大きな補強は行っていない。先発陣はジョンソン、野村が軸。激しい争いでチーム力向上が必要だ。大瀬良や福井、九里、新人の床田らと岡田は争うことになる。
鋭く斜めに落ちるカットボールと150キロオーバーの重い直球を武器に挑む。2年目のジンクスなど、淡々と腕を振る岡田には関係ない。求められているのはそんなレベルではない。