5月25日現在、24勝17敗1分で3位の
西武。貯金7を作る、安定した戦いが続けられている要因に新人・
源田壮亮の存在がある。
開幕から遊撃のレギュラーを獲得すると攻守走すべてでチームに大貢献。まず、なんと言っても守備力の高さだ。昨年、社会人ベストナイン(遊撃手)に輝いた評判どおりの実力で、好守で何度もチームを救ってきた。菊池、野上ら投手陣も、「安心して内野ゴロを打たせられる」と全幅の信頼を置く。
また、打撃でもセンスが光る。二番としてバントなどの小技や四球といった、つなぎ役を卒なくこなし、打率.314をマーク。加えて、サインが出なくても、相手の守備位置などを見て、第1打席からセーフティバントを決めるなど視野の広さも兼ね備える。さらに、盗塁はリーグトップの13個を誇る。
こうした実際の数字を見ても、今のチームにとって代えのきかない主戦力であることは明らかだ。ただ、この活躍がシーズン通して続けられるほど甘い世界ではないことを首脳陣は当然頭に入れている。これから梅雨の時期に突入すると、実績のある選手ですら疲労がたまり、調子を落としやすい。その中で、新人遊撃手の体力が果たしてどこまでもつか。1つのカギとなりそうだ。
それでも、橋上野手総合コーチは大きな期待を寄せる。「基本的には、パの投手も初対戦が多い中、ここまで対応している。セの投手にも、きっとうまく対応してくれると思いますよ」。セ界にも、「西武の遊撃・源田」を猛アピールだ!