
今季は自己最少の5試合の出場にとどまった縞田。三塁を守れる強みを生かし、来季はレギュラー奪取に挑む
自身の良さを発揮できないシーズンだった。今季の出場はプロ6年目にして最少の5試合。安打もわずか1本にとどまった。
同級生の
岩崎恭平や
小島脩平、
大城滉二や
鈴木昂平ら、複数ポジションをこなす選手が増える中で、持ち味である器用さや足でアピールできなかった。「レギュラーを取りたい」と意気込んでシーズンに臨んだが、少ないチャンスをモノにできず大半を二軍で過ごした。
それでもユーティリティーさはチームでもトップクラス。2012年にJR東日本からドラフト2位で入団。即戦力内野手として期待も大きく、その能力の片鱗が見えたのは15年。内野の全ポジションに加えて、外野でも出場した。「外野の人に申し訳なかった」と謙遜しつつも無難にこなし、自身の可能性を広げた。さらには控えの捕手としてもスタンバイしていたという。「グラブは全ポジションのを持っています」と頼もしく、守備に加えて打撃でも自己最高の成績を残した。
昨季は守備固めを中心に31試合の出場にとどまったため、再び飛躍するきっかけを求めてオフには
小谷野栄一が中心の自主トレチームに参加。下半身の使い方から徹底的に教わった。
「栄一さんに負けたくない」と三塁での定位置獲得も目指したが、悔しい結果に終わった。9月には右ヒザを手術。現在はリハビリを行いながら、来季に向けて英気を養っている。三塁はチームの補強ポイントのひとつ。そこが守れる強みを生かし、来季こそひと花咲かせたい。
写真=石井愛子