
結果がすべての世界。ゆえに結果を残した者にはそれなりの報酬がもたらされるのが道理だ。大台に迫る金額が予想される
大幅アップは間違いないだろう。レギュラーに定着し、打率.323で首位打者まで獲得した
宮崎敏郎は昨季、3000万円(推定)で更改。自身で「出来過ぎ」と評価したシーズンを終え、どれだけ数字が伸びるか注目が集まる。
ラミレス監督が昨季、CSファイナルステージで敗れてすぐに今季の課題として挙げたのが「四番・筒香」と勝負せざるを得なくなるような強打者の五番の存在だった。昨季11本塁打をマークして頭角を現し、迎えた今季。4月5日の
巨人戦(横浜)で「五番・二塁」で出場すると、そこから広角に打ち分ける技術を発揮した。
4月中旬にワキ腹を痛めて戦線を離脱したものの5月に一軍に復帰。6月11日の
西武戦(メットライフ)で規定打席に到達し、いきなり打率でリーグ2位に躍り出た。オールスター戦にも監督推薦選手として初出場。
8月22日の
広島戦(横浜)では、9回に筒香、ロペスに続いて3者連続本塁打によるサヨナラ勝ちの“トリ”を務め、球場を大いに沸かせた。
15本塁打、62打点でいずれもキャリアハイを更新。「重圧は感じていなかった。ケガなく1年間やれたのが良かった。来年、再来年と続けられるようにしたい」と充実のシーズンを振り返った。
CSや日本シリーズでも中軸として活躍し続けた。「プーさん」の愛称で親しまれ、ファンからも愛され、知名度もアップして中心選手となった。チームに貢献し続けた1年。その評価は金額に表れるだろう。
写真=小山真司