
今季は不振に陥ったが実績は石川が上位だ
実績では
石川歩が頭ひとつ抜け出していると言えるだろう。今季は3勝11敗、防御率5.09ながら、新人だった2014年から昨年まで3年連続2ケタ勝利をマークした。今年3月には侍ジャパンの一員としてWBCを戦うなど、チームの顔でもある。
開幕投手の座を巡るサバイバルレースは幕を開けている。11月8日、今年まで3年連続で務めてきた
涌井秀章が海外フリーエージェント(FA)権を行使してのメジャー挑戦を表明した。残留の可能性も残されてはいるものの、交渉が長期化する可能性は高く去就は不透明だ。涌井の前には5年連続の
成瀬善久(現
ヤクルト)や
清水直行(一軍投手コーチ)らが担ったが、来季は初めての大役となる投手が誕生することは確実となっている。
来季でプロ11年目を迎え、長年先発ローテーションの一角を担ってきた
唐川侑己、今季はチームトップの7勝と成長著しい次世代のエース候補・
二木康太、新人ながら後半戦から先発枠をつかんで5勝と安定感が光った
酒居知史らも候補として考えられる。
井口資仁新監督は、開幕投手に求めるものとして「内容、結果、肝の据わったヤツ」の3条件を挙げた。11月の台湾遠征では石川や唐川が帯同していなかったこともあり、「じっくり見させてもらって、オープン戦くらいに伝えることになるのかな」と見通しを語っている。
井口
ロッテの船出となる3月30日の
楽天戦。本拠地ZOZOマリンのマウンドにはどの投手が立っているだろうか。
写真=BBM