
チーム最多の60試合に登板した鍵谷。来季もフル回転の活躍を誓う
鍵谷陽平が中継ぎ陣の新リーダーに名乗りを上げた。11月29日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2200万円増の年俸5000万円(金額は推定)で1発サイン。更改後の会見では来シーズンへの意欲に満ちあふれたコメントを残した。
「27歳は若くない。中島卓や(西川)遥輝らとチームをどんどん引っ張っていきたい」
強い決意の表情で語った。今シーズンはキャリアハイの60試合に登板。故障での戦線離脱もあった中でフル回転。防御率2.53で「良かったので満足」と一定の充実感を漂わせた。1年目から着実に経験、成長を続けてきた。年俸もそんな足跡をきっちり評価してもらい、あらためて主力の自覚が芽生えた。
「日本一の翌年に5位は不甲斐ない。チームのことも考えていきたい」。発言にもフォア・ザ・チームの精神がにじみ出た。「いつまでも上の方に頼ってはいられないので」。今オフは守護神を務めた増井がFAで
オリックスに移籍。セットアッパーの
マーティンも退団。長年、ブルペンを支えた谷元もシーズン中に
中日へ移籍した。求められる立ち位置は理解している。「そこをしっかり埋めないと。僕が一番やらないといけない」と力を込める。
12月には同僚の宮西、加藤とハワイで自主トレ予定。初タッグを組む宮西との練習では技術面以外でも「いろいろな部分で勉強になると思いますし、吸収したい」と期待する。チームの柱としてさらなる高みを目指す。
写真=BBM