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強打でチームへの貢献を誓う福田
大砲ブレークへのステップとなるシーズンを終え、来季はチームの主軸を担う。11月27日に行われた選手会納会で、
福田永将は新選手会長に就任した。
「中心選手ということでもあると思う。チームのみんなが野球以外の環境で気を使わなくていいように動いていきたい」
引き締まった表情に自覚と責任感をにじませた。
プロ11年目の今年は95試合で18本塁打、49打点をマーク。いずれもキャリアハイの数字を残した。右肩痛の影響で開幕は出遅れ、スタメン定着は6月末から。それでも、打席で見せたパフォーマンスはチーム随一だった。右へ、左へとオーバーフェンスを重ね、球宴後だけで17発。シーズン終盤には四番に座った。
ただ、これも本格化への第一歩に過ぎない。秋季キャンプでは徹底的な下半身強化に取り組み、さらなる進化の土台作りに集中した。
「(来季は)全試合に出ること。そうすれば、結果を残す自信がある。試合に出続けるからには、チームの勝ち負けの責任も取らないといけないと思っています」
重い責任を背負うからこそ、自分自身にも重圧をかける。来季目指すべき数字の目標については「ありますけど、口には出しません」と胸に収める一方、「四番・三塁」で全試合にスタメン出場する決意を表明した。
チームはかつての黄金期が昔話となり、5年連続Bクラスと低迷が続く。福田のバットと強いハートに強竜再建がかかっている。
写真=BBM