
現役引退から即監督就任でチーム再建の大役に挑む井口新監督
最下位からの巻き返しを託された
井口資仁新監督は、チーム再建に燃えている。「今年の悔しさを胸に、秋季キャンプと台湾遠征3試合で成果を挙げられたと思います。5年後、10年後の常勝マリーンズをしっかり作り上げていきたい」と力強く語った。
2017年シーズン限りで現役を引退し、即監督に就任した。日米で頂点を経験した男。「両方のいいところを取り入れたい」と話す第2の野球人生が始まっている。
11月1日から行われた鴨川秋季キャンプで、野手は徹底的にバットを振り込んだ。秋としては珍しく紅白戦も実施。そして台湾遠征ではチャイニーズ・タイペイ代表と3試合を戦い、3連勝を飾った。特に攻撃陣が活発で「やってきたことの成果が出た」と満足げだった。
さらにダイエー時代の盟友でもある
鳥越裕介ヘッド兼内野守備・走塁コーチの就任も決定。井口監督が掲げているのは「走塁面の強化」だ。走者一塁からワンヒットで一、三塁のチャンスを作るのが理想。一つでも先の塁を狙う意識を徹底的に選手たちへ植え付けていく。
首脳陣も大きく若返り、指揮官が「若く経験のある人たちが来てくれた。一緒に野球をやっていた人が何人かいるし、野球観は一致している。選手にしっかりと伝えていきたい」と胸を張るスタッフたちもそろった。
今季借金33を数えたチームを立て直すのは簡単ではない。しかし、1年目から目指すところを「優勝」と言い切り、井口マリーンズはスタートを切っている。
写真=BBM