
強力打線の斬り込み隊長として欠かせない存在の秋山
昨季はリーグトップのチーム打率.264、690得点と屈指の攻撃力を誇った
西武打線。その要因として欠かせなかったのが、111試合でトップバッターとして打線の火付け役を担った
秋山翔吾の存在だ。
打率.322で自身初の首位打者に輝き、一番スタメン時では.314、チーム1位の出塁率.389と、高い確率でチャンスを作り出した。さらに、足にも定評がある。3年連続で15盗塁以上を記録しており、
浅村栄斗、
中村剛也、
メヒア、
栗山巧、
山川穂高ら、強打自慢の後続打者たちの特長を存分に引き出した。
4年ぶりに2位となり、チームも、そして秋山にとっても、今季は優勝が唯一無二の最大目標となる。悲願達成のためには、昨季94勝49敗、貯金45と、驚異的な強さを見せた
ソフトバンクを打倒することが必須だ。守護神・
サファテを筆頭に鉄壁のリリーフ陣を誇る王者は、先制した試合は73勝6敗と、めっぽう強い。
西武は対ソフトバンク戦では初回に16得点を挙げており(同失点8)、簡単には “先手必勝”を許してはいないが、それでも昨季対戦成績は9勝16敗。ここ数年、カード負け越しが続いているだけに、精神的な影響も含め、王者の必勝パターンを避けるためにも、やはり、いかに初回に得点できるかが攻略のカギを握る。
となれば、必然的に初回の先頭打者の役割が極めて重要な意味を持つ。出塁のみにとどまらず、チームの勝利のために後続打者を意識する秋山の打席から、今季も目が離せない。
写真=BBM