
18年こそ、故障なくフル出場を目指す
その存在はチームに大きな影響を及ぼす。2017年シーズン前半、
茂木栄五郎は不動の一番打者としてチームの快進撃を支えた。右ヒジ痛で離脱した6月17日まで、57試合に出場し打率.319、12 本塁打、37打点。復帰した後半戦も大半は一番に座りながら、本来の状態とはほど遠かったことが、チームが3位に転落した一つの要因となった。
先頭で打席に入る意味は分かっている。17年開幕直前、「チームが勢いに乗るのも乗らないのも、自分のバット次第。目標はシンプルに143試合、全試合出場。できれば一番を打ち切りたい」と目標を掲げた。右ヒジの故障で103試合の出場に終わったが、打率.296、17本塁打と強打の一番として、力は示した。
来季も一番で起用されることが濃厚だ。梨田監督は「茂木はどうしても一番」と来季の構想を明かした。一方で、「最低でも2ケタは走ってもらわないと。3つだけだからね。俺だって3つぐらい走ってた」と走塁の意識改革も求めた。より理想的な一番打者へ、走力は十分なだけに、盗塁への意識と技術習得が求められる。
リハビリからの再スタートだ。11月2日に右ヒジをクリーニング手術。オープン戦期間中の一軍復帰が見込まれている。「17年シーズンより良い成績を残して、その中で1年通じてチームに貢献したい」と目標を語ったリードオフマン。1年間一番として戦い抜くことができれば、チームの上位進出も自然とついてくるはずだ。
写真=井田新輔