背番号も10となり2018年にさらなる飛躍を期す加藤
昨年飛躍への足掛かりをつかみ、今季二番打者の筆頭候補として挙げられるのが
加藤翔平だ。就任時から「足を使った野球」を掲げている
井口資仁新監督は「一、二番にはガンガン走れる人を置きたい。翔平が二番にいれば下位打線にも厚みが出るのかな」と口にしている。塁に出てかき回す、そんな役割が期待されている。
加藤の昨季、二番でのスタメン出場はチームトップの
荻野貴司(47試合)に次ぐ22試合。そのほかにも退団が決まった
サントスが14試合、巧打の
角中勝也が8試合など、実に18人もの選手が二番のスタメンに名を連ねた。その中で交流戦明けからレギュラーに定着した加藤は、勝負強い打撃と足を生かして確かな存在感を示した。
それでも7盗塁という数字は寂しさも残り、「走ることができれば得点できるチャンスは増える。盗塁にこだわってやっていきたい。井口さんが今は『アウトになってもどんどん走っていい』と言ってくださっているので、まずは企図数を増やして行けるときは行く姿勢を持ちたい」とどん欲だ。
とはいえ、まずはレギュラーを確固たるものにすることが第一。外野は激戦区で、角中や荻野に加え、復活を期す
岡田幸文や
清田育宏、成長株の
肘井竜蔵、さらに新人の
菅野剛士も加入する。両打ちという武器を生かすためにも、右打席での確実性を上げることも必要となる。「全部レベルアップしないといけない。イチからのスタートで誰にも負けない気持ちを持ちたい」と目の色を変えている。
写真=BBM