
油断することなく、2年目のジンクスも振り払う
昨年、彗星のごとく現れ、しなやかかつ堅実な守備で正遊撃の座に就いた
源田壮亮。フルイニング出場を果たして、新人王にも輝き、2位の立役者となったが、打撃での貢献度も非常に大きかった。
一、二、九番を経験したが、130試合で任されたのが二番だった。その多くで
秋山翔吾との一、二番コンビを形成。首位打者の次の打順は、「すごく勉強になった」という。疑問に思ったことや感じたことは何でも話し、自ら積極的に対話を求めた。
「例えば、秋山さんが初球で打ったりしたら、ちょっと見ていこうとか。逆に、秋山さんが、粘ったりしてくれたら、僕は思い切り初球から打ちにいこうとか、いろいろ考えたりはしています」
最も意識するのは、「走者がいないときは、まず自分が出ること。ランナーがいたら、スコアリングポジションに進めるような打撃をしなければいけないということです。でも、『追い込まれたら、別に打球方向は考えなくていい』と言われていたので、ランナーを進めることを、まず考えていました」
前に球界屈指の安打男・秋山、後ろに強打者・浅村。その間に挟まれ、「居心地が良かった」という猛打を誇るライオンズ打線での二番。当然、今季も意欲十分だ。プロ2年目迎え、あらためて二番を定位置とするためにも、「もっと塁に出て仕事をしないと。出塁率を上げるために、もっと四球を取れるような取り組みをしたい」。
それがなされれば、昨年トップと2個差で逃した盗塁王のタイトルも見えてくる。
写真=BBM