
鈴木が攻守にチームをけん引することに変わりはない
「主将」という肩書きこそなくなっても、今年も
ロッテを引っ張る男は
鈴木大地だ。「やることは変わらない。4年間いい経験をさせてもらったと思っているが、どうだったかが出るのは今年の僕自身の動き。キャプテンが終わったからダラけていると思われたくない」と気合を入れている。
井口資仁新監督が就任した昨年11月の秋季練習時に「(2018年は)キャプテンを置かない」と伝えられた。指揮官が「全員がキャプテンでいてほしい」という思いを込めて決めたことだった。年齢や実績は関係ない。各選手に自覚を促すためのものでもある。
鈴木はプロ2年目で144試合に出場してレギュラーの座をつかみ、3年目の翌年に24歳という若さで
伊東勤前監督から主将に任命された。「前に出て行こうと思っていなかった」という若者は、ガムシャラに「主将」としてプレーを続けた。
4年間重責を担い、昨年はチームが低迷する中でも、ベンチで必死に盛り上げ、積極的に若手へ声を掛け続けた。誰もが認めるキャプテンとなり、「今の僕があるのはすべてキャプテンをやってきたから。何よりチームのために頑張るようになれた」と話す。
異例の2年連続コンバートで今季は三塁を守ることも決まり「チームもファンも魅了するプレーヤーになりたい。最高のサードになりたいし、元気のあるサードになりたい」と気持ちを新たにした。背番号7の胸に「C」マークはないが、ホットコーナーからチームを盛り上げていく。
写真=高塩 隆