
新背番号での活躍を誓う佐藤
3年目を迎えた
佐藤優がひと皮むけようと奮闘している。キャンプのテーマは「フォーム固め」だ。
昨季は中継ぎで13試合に登板して2勝2ホールド、防御率5.40の成績だった。昨年6月ごろ、右肩を痛め、5月25日の
DeNA戦(横浜)を最後に、一軍のマウンドに戻ることはなかった。秋まで投げられなかった佐藤は「体の開きなどが原因で肩に負担をかけてケガをした」と唇をかむ。
キャンプは二軍読谷組。ポイントに挙げるのは軸足と左手の使い方の2点だ。軸足の右足に体重を乗せること、左手でカベを作るようにしてから右手を走らせて腕を振るイメージで練習に取り組む。「左手を使うことを今まで以上に意識してやっている。去年ケガをして投げられていない分、キャンプの中で自分のフォームを見つけて安定した投球ができるようにしないと」と表情を引き締めた。
オフには選手寮を退寮し、一人暮らしを始めた。細身を克服しようと体重を79キロから85キロまで引き上げることを目標に自炊で食トレにも励んできた。オフから継続してきた下半身、体幹、肩甲骨周りのウエート・トレーニングと合わせてキャンプで強固な下半身を作り上げられれば、目指すべき安定した投球を手に入れる日も、そう遠くない。
昨季までの背番号14から25に変わった今季。「違和感がありますね」と苦笑いを浮かべる。数字だけでなく、投球も変わったと思わせるために、3度目のキャンプをムダにはしない。
写真=BBM