
今季は捕手一本で勝負をすると決め正捕手の座を狙っている原口
再び打てる捕手をアピールできるかがポイントになる。キャッチャーの座に出戻りを決めた
原口文仁が定位置争いで張り切っている。
「またゼロからのスタートになったのは自分の責任だと思っています。もう一度はい上がっていくしかありません」
沖縄キャンプに帯同している女房役は原口をはじめ、梅野、坂本、長坂の4人。ここから「開幕3枠入り」へのサバイバルは激化していく。
昨季はコンバートされた一塁では73試合出場にとどまった。16年シーズン(107試合出場、打率.299)から大きく上積みすることができなかった。
さらに8月下旬には左ワキ腹痛に見舞われて二軍落ち。その後は再昇格を果たすことができず、CSの登録メンバーに入ることもできなかった。
原口本人が「内角攻めをされたことでフォームを崩した」と振り返ったように、レギュラーへの道をバッティングフォーム改造に活路を見出す。
もともと勝負強い打力には定評があった。バットの軌道をチェックしながら、腰の回転で打つ打撃を心掛けている。
沖縄キャンプは実戦に突入しているが「打つほうも、守る方も結果を出すしかない」と着実にチャンスをモノにしていくつもりだ。
あえて選んだ再挑戦の道は決して平坦ではないが、苦労人の原口は「やるしかない」と口を真一文字に結んで覚悟を決めている。