2月17日から始まった紅白戦でも力強いスイングを見せている柳田
今季こそロケットスタートを決め、V2を狙うチームに勢いをつける。春季キャンプ第3クールに行われたシート打撃。今年初の実戦形式での練習で、
柳田悠岐が1打席目から観客席をどよめかせた。一死一塁から、昨季ブレークした石川の初球ストレートをフルスイング。「詰まった」という不満の弁とは裏腹に、打球は右中間を深々と破る二塁打となった。幸先のいい2018年“初打席初安打”。3年ぶりのA組(一軍)スタートとなったキャンプで、鷹のトリプルスリー男が順調過ぎる仕上がりを見せている。
過去2年はいずれも右ヒジに不安があったため、キャンプはB組(二軍)発進だった。いずれも開幕にこそ間に合ったが3、4月の打率は16年が.236、17年が.278。「スロースタート」となったことが、シーズンを通して本人の中で満足のいく成績を残せなかった原因の一つでもあった。逆に前回A組発進の15年は3、4月に打率.350とスタートダッシュを決め、最終的には.363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーも達成。「ここ2年は開幕から打てていないので、そこからいい成績を残して、気持ちの面で楽にいけるように」。大爆発した15年シーズンと同様に開幕から自らに勢いをつけ、その年以上の数字を残す意気込みだ。
キャンプ第2クールには、フリー打撃に登板した昨季の最多勝投手・
東浜巨から右中間芝生席へ豪快な一発も放った。3年ぶりに春から元気なギータが、今季は大暴れする。
写真=湯浅芳昭