
打点王を目標に掲げる松山
愛称は『アンパンマン』。
松山竜平が100打点以上のタイトル獲得を目指している。「とにかく日本一に。そのために打点王を獲ってチームを導きたい。(打撃コーチの)
東出輝裕さんにも、
迎祐一郎さんにも、『獲れ』と言われている。期待に応えたい」。今季に向けて、早々と宣言していた。
そんな意気込みが好調さにつながっている。オープン戦は序盤から順調に安打を積み上げた。3月18日の
楽天戦(静岡)では3打数3安打。
岸孝之からの2本は、ともに直球を左右に打ち分けた。
「タイミングが取れて、自分のスイングができた。岸さんのいい球は真っすぐ。それをしっかりとらえることを意識した」と納得の表情だった。
2012年にはオープン戦打率.403で首位打者になった。「あのときは何で打てているか分からなかったけど、今は確かな手応えがある」。当時は好結果がシーズンにつながらず、開幕すると不振に陥った。あれから経験と実績を重ね、背番号44は強力打線の主軸に成長。昨年はフォーム改造の影響で出遅れがありながら、打率.326、14本塁打、77打点とすべてキャリアハイの成績を残した。
目標は打点王だけではない。「143試合、全部出る」と誓った。これまで規定打席に立ったことはないが、打撃の実力は誰もが認めるところ。
「しっかり開幕してからも状態をキープして、1年間活躍できるようにやっていきたい」
オープン戦を通じて、自信を深めたようだ。
写真=BBM