
俊足巧打でタイトルを狙う大島
今年こそ、手中に収めたい。
大島洋平は虎視眈々とタイトルを狙っている。2012年に盗塁王を獲得した竜の顔は今季、首位打者、最多安打、盗塁王を目標に掲げる。「獲れるなら獲りたい」。オフから「3冠奪取」を公言してきた。
最も思い入れがあるのは首位打者といえる。昨季は手が届きそうだった。開幕から安打を量産し、昨年4月30日の
阪神戦(甲子園)で球団記録にあと1本と迫る月間41安打を放つと同時に通算1000安打も達成した。
その後も安定して数字を残したが、アクシデントに阻まれた。8月31日の
DeNA戦(ナゴヤドーム)で死球を受けて右足の腓骨を骨折。そのままシーズンを終え、タイトルは夢と消えた。
打率.313。セ・リーグ首位打者のDeNA・
宮崎敏郎が.323、2位だった
巨人・
マギーの.315に次ぐリーグ3位の成績を残した。最後までシーズンを駆け抜けていれば、栄冠は大島に渡っていたかもしれなかっただけに、リハビリ中には「タイトル、獲れたなぁ」と本音を漏らしたこともあった。
今年はオープン戦で打撃好調だった。2試合連続本塁打を含め、毎試合のように「H」ランプをともしてきた。昨年はオープン戦打率4割超えでシーズンイン。大島も「去年と同じような感覚でやれている」と手応えは十分だ。
好調をキープしたまま今季を迎えて1年間出場し続けられれば、初めてとなる首位打者の可能性も十分だ。
写真=BBM