
打っては下位打線をけん引し、遊撃の守備でも非凡な才能を見せるなど、現在の阪神には欠かせない存在になっている
開幕から成長ぶりを見せつけているのは
糸原健斗だ。ショートストップの定位置争いから一歩抜け出した。
開幕戦から「七番」に入り
巨人3連戦で4安打、
DeNA2連戦でも4安打。
中日、
広島と続いたカードもスタメン起用されて打率3割に乗せるなど下位打線をけん引した。
「常に強く(バットを)振ることが大事だと思っています。構えよりいかにインパクトで強く振ることができるかです」
もともと糸原の売りは小兵ながらパンチのある打撃で、2年目の今シーズンはさらにパワーアップした。
金本監督も「去年から当たりも強いし、今年もパワーアップしている」と大砲
ロサリオちなんで「コサリオ」とネーミングしたほどだ。
2017年ドラフト5位で阪神入りした昨季は、開幕一軍入りも7月19日広島戦(甲子園)で右ヒザ内側側副じん帯損傷で長期離脱を強いられた。
昨オフから糸原は「強い体をつくる」をテーマに鍛えてきた。その成果が開幕からの好調な打撃につながり現在チーム3番目の安打数18を誇る(4月24日現在)。
西岡、北條、植田らとのポジション争いだったが、打でアピールに成功した糸原。ショートに加えて二塁に回るケースもあった。チームの課題は二遊間を固定すること。レギュラーの座を確固たるものにするためには守備力アップがポイントになる。
糸原は「すべてにレベルアップして、ケガなく1年間戦い抜きたい」と緩むことはない。
写真=BBM