
金本監督からの信頼を受け四番に座り続けているロサリオ。その仕事を全うするため日々打撃チェックを行っている
新外国人の活躍でチームを勝利に導いた。5月5日、
中日戦(甲子園)。ウィリン・ロサリオが3本の適時打を放って4打点をマーク。四番が働き、
阪神が7対2で勝利を収めた。
「チームのために、そしてファンのために打てたことが何よりうれしい」と笑顔を見せたが、開幕から大砲ぶりが影を潜めた状況が続いていた。韓国球界で2年連続30本塁打以上をマーク。大型投資に踏み切った助っ人パワーのサク裂は、チーム浮上への最大のポイントになる。
金本知憲監督は「オレは打つと思っている。1年が終われば間違いなく打ってくれている」と大きな期待を寄せていた。しかし、開幕から約1カ月が経ってもなお、なかなかホームランにお目にかかれない。
開幕3戦目となった4月1日の
巨人戦(東京ドーム)で、
野上亮磨から来日1号本塁打を放った。3試合連続打点で順調にスタートを切ったかに見えたが、その後は苦戦した。
今シーズン2度目となる、舞台を甲子園に移しての伝統の一戦。4月20日からの巨人3連戦では、12打数で3安打だった。単打が2本、二塁打1本。5月1日、3日の
DeNA戦では安打なしと「四番」の迫力は感じられなかった。
現状では日本の投手のボールのキレと制球力の良さに対応できていない。特に外寄りの変化球で打ち取られるケースが目立ち、その対応に必死になっている様子がうかがえる。
試合前は
片岡篤史ヘッド兼打撃コーチとフォームのチェックをするようになった。「だいぶ打球が上がるようになってきた」と片岡コーチの直接指導で本塁打量産といきたいところだ。
ロサリオも「まだ残り試合はいっぱいあるので、自分の仕事ができるようにしたい」と語っている。現在、2本塁打。“こどもの日”の猛打をきっかけとしたい。
写真=BBM