
一軍に復帰した5月8日の日本ハム戦で2安打3打点の活躍。チームの勝利に貢献した
ケガで手放した、つかみかけたレギュラーの座をもう一度奪いにいく。
ドラフト8位ルーキーの
山足達也が、再度、正二塁手定着を狙っている。「二番・二塁」で開幕スタメンを手にしたが、左ヒザを負傷し、わずか4試合で二軍降格。ファームではリハビリを終えて実戦に復帰し、リベンジへ「ケガをしたことは仕方ない。切り替えて、パワーアップして戻ってきます」と決意を示していた。
充実のスタートを切ったはずだった。
福良淳一監督が「直球にも強いし、足も使える」と太鼓判を押すルーキーは、3月30日の
ソフトバンクとの開幕戦(ヤフオクドーム)では、開幕スタメンに抜てき。期待に応えるように、第1打席で相手先発・
千賀滉大からプロ初安打もマーク。しかし、4月3日の
ロッテ戦(京セラドーム)、7回に二盗を試みた際に二塁手・
中村奨吾と交錯し、左ヒザを裂傷。12針を縫うケガで翌日に二軍降格となった。
ファームでは4月22日のソフトバンク戦(雁の巣)で公式戦初アーチを放ち状態も「もう何ともありません」と万全。コンスタントに成績を残すことを課題に、打撃でもアピールを続けた。
昨シーズン、リーグ最少33盗塁に終わったチームにとって、走塁強化をテーマの一つ。俊足の山足は、攻撃力向上のキーマンでもある。開幕スタメンが示すように期待度は高いが「(開幕スタメンのことは)気にせず、また一から頑張ります」。その言葉どおり、一軍に復帰した5月8日の日本ハム戦(京セラドーム)では昇格即スタメンで2安打3打点の活躍。チーム、そして自らも“巻き返し”へ再スタートを切った。
写真=毛受亮介