
リリーバーとして安定感を増してきた昨年のセーブ王・ドリス。今年の交流戦ではキーマンになる
阪神にとって交流戦は、大きなターニングポイントになりそうだ。上位浮上もあれば、深みにはまっていく可能性もはらんでいる。
チームの得点力が上がってこない現状で、投手力を押し出しながらの戦いになりそうだ。キーマンはリリーバーの
ラファエル・ドリスだ。
「アメリカでは優勝の経験がないだけに、今年はチャンスだと思っている。チームのために勝ちに貢献したいね」
交流戦は
ソフトバンクを皮切りに、
西武、
オリックス……と続くが、どのチームも阪神より得点力は勝っている。
だからこそ僅差に持ち込んで逃げ切る戦法をとりたいため、最後を締めくくるストッパーの役割がカギを握るはずだ。
来日3年目は平均的に安定している。開幕2戦目から登板した5試合連続でセーブを稼ぎ、その後も守護神は不動だ。ドリスが「日本になじんできた」というように、角度のついた直球と鋭いフォークで打者を手玉にとる。
昨シーズンのドリスは、交流戦に7試合に登板し、3セーブをマークした。20セーブ目の区切りも刻むなど好調だった。
その熱投パフォーマンスが、最終的にリーグ最多37セーブ(4勝4敗)でセーブ王のタイトル獲得につながったのだ。
「パ・リーグの打者との戦いは楽しい。昨年を上回る数字を残したい」と意気込む。チームが勝ちパターンに持ち込んでドリスにつなげば、試合はこっちのものだ。
写真=BBM