
今季は制球力を増し安定した投球で勝ち星を挙げているメッセンジャー。今年こそは球宴初出場を果たしたい
今年こそオールスター出場を果たしたい。真夏の祭典にもっとも近い男といえるのが、ランディ・メッセンジャーだ。
今季も開幕から
広島・大瀬良らと最多勝のハーラートップ争いを演じ続ける。3、4月度の月間MVPを獲得するなど、その働きは申し分がない。
昨シーズンも好調で「オールスターに出たい」とコメントしていたが、来日初の念願はかなわなかった。
2017年のオールスターは先発部門のファン投票で、
巨人・菅野、
中日・バルデスに次ぐ3位で、選出からもれてしまった。
オールスター出場には外国人枠の関係もあるため、結局はリリーフの
マテオが選ばれた経緯がある。
阪神のエースとしてチームを支えながら、先発転向の11年から7シーズンで2ケタ勝利を記録。まさに大黒柱の存在でいる。
これまでもメッセンジャーは「チームの優勝が一番。その次にオールスターに出ること」と目標を掲げてきた。
阪神の先発の外国人のオールスター出場に限れば、2002年
ムーア、1968年バッキーら以来の快挙ということにもなる。
「シーズン終わりまでに自分がやるべきことを達成するには、できるだけ早く10勝目を挙げたいと思っている」
4月には国内FA権を取得し、来季から外国人枠の制限から外れる。本人は「特別な気持ち」という。来日9年目。初の球宴でさらに弾みをつけたい。
写真=早浪章弘