
7年ぶりの舞台に戻ってくるか
再び“お祭り男”を、日本で見られるかもしれない。7年ぶりに古巣に復帰した
青木宣親の経験が、チームに落ち着きをもたらしている。6月10日時点で打率.261、3本塁打、25打点。開幕から中軸に座り、一番、四番、最近では二番を務めるなど、大きな役割を担っている。そんな青木はファン投票で選ばれる可能性も高く、日本のオールスターに出場すれば2011年以来、7年ぶり8度目だ。
日本のオールスターでは、過去2度のMVPに輝いている。1度目は06年の第1戦、2度目は09年の第1戦。2戦とも本塁打を放ち、ファンを魅了した。10年にはベストプレー賞を獲得。04年に出場した若手選手の球宴、フレッシュオールスターでもMVPに輝いており、まさに「オールスターに青木あり」といったところだ。
ヤクルトからは今年、山田哲や
バレンティン、打撃好調の坂口らが選ばれる可能性も高く、交流戦では単独首位に立っており、青木を中心に、燕戦士が球宴を盛り上げてくれそうだ。
浮上の気配を見せるチームにあって、先頭に立つ経験豊富な青木の存在が、昨年とは違うところだ。5月15日の
巨人戦(鹿児島)では今季第1号を放ち、「いつ打てるんだろうと思っていた。(九州は)なじみの場所だし、気候もあっているのかな」と振り返った。宮崎出身の青木。今年はくしくも、同じ九州の熊本で球宴の第1戦が行われる予定だ。オールスターに強く、地元・九州に強い。今年の“主ヤク”は、やはり青木かもしれない。
写真=湯浅芳昭