
一番固定でどんどん塁に出ることを心掛ける糸原
ここから夏場を乗り切れるかにかかっている。しぶといバッティングで存在感を示しているのは
糸原健斗だ。
開幕直後からキープしていた打率は3割超から降下していったが、それでも下がり続けることはなく踏みとどまっている。
「僕がやることは変わりませんから。任されたところでしっかり仕事をするだけです」
2年目は「二番」打者でスタートしたが、金本監督の意向で交流戦に入ってからはトップバッターに上がった。
指揮官が「ずっと前から考えていた」と思い描いていた「一番・糸原」のこだわりのテーマは出塁率だ。
6月7日の
オリックス戦(甲子園)から「一番・二塁」で起用。得点力の乏しい
阪神打線にあって、糸原の働きはカギを握っているとも言える。
実際、同10日の
ロッテ戦(甲子園)では2四球、同12日の
日本ハム戦(札幌ドーム)では3四球の4出塁で務めを果たした。
開星高時代からウエート・トレーニングで鍛え続けた。明大、JX-ENEOSを経てのプロ入りで、小柄ながらパワフルな打撃には定評がある。
すでに打率は昨シーズンの.259を大きく上回っている。2年目こそフル出場を果たすことが目標で、今後スタミナ切れしない限り試合に出続けるつもりだ。
糸原は「どんどん塁に出ることを心掛けていきます」と3拍子そろったプレーヤーとして一番固定に重点を置いている。
写真=BBM