
いかに出塁率を上げていくか、が足で魅せるための重要なポイントになっている
将来の一、二番タイプとして期待されるのが
植田海だ。プロ4年目は持ち前の快足ぶりをアピールしている。
「相手チームのデータもありますが、思い切り行けるかどうか、自分の気持ちだと思います」
初の開幕一軍切符を手に入れたのも、過去3シーズンにない成長ぶりを見せてきたからだ。
50メートル5秒8。今シーズン10個目の盗塁を決めたのは、5月30日の
ソフトバンク戦(甲子園)だった。
球団で高卒4年目までの年間2ケタ盗塁は、1993年
新庄剛志(21歳13盗塁)以来、25年ぶりのことだった。
16年は盗塁なし、17年が1盗塁。植田にとって最大の武器を生かすには、打力を磨いて出場機会を増やすことが必要だった。金本監督が「去年はバットが振れなかったが、今年は力がついてきた」と認めたように、先発オーダーに名前が並ぶようになった。
今季初スタメンの4月29日の
広島戦(マツダ広島)から、自身38試合連続で先発出場するまでにレベルアップしてきたのだ。
「一番」「二番」「九番」で起用される以外は、代走、守備要員で抜擢。スクイズ失敗、失策も見受けられたが定位置獲りに近づいているのは確かだ。
金本監督は「もう少し力強さが出てきて、振り負けないようになってほしい」とレギュラーへの条件を明確にする。
植田も「ゲームに出たときはしっかり仕事をすることが大事と思っています」と先を見据えながら走り続ける。
文=BBM