
外野のレギュラー奪取に向けて猛アピールを続ける淺間
首位を走る
西武との差がじわり、じわりと広がり、打線にも勢いがない中でハツラツとしたプレーで奮闘しているのが
淺間大基だ。プロ4年目の22歳。入団時からその類まれな野球センスで将来を嘱望され、次世代のスター候補生として指揮官も熱視線を送り続けている。
今シーズンは腰痛の影響もあって開幕から二軍生活が続いていたが、後半戦から一軍に合流すると若さあふれるプレースタイルで躍動。スタメン出場した8月12日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では3打数3安打、2四球と全5打席で出塁してチャンスメークした。打撃だけでなく、外野守備でも自慢の脚力を生かした安定したプレーでスタメン起用に応えた。
自他ともに認める練習の虫でもあり、野球に向かう姿勢は周囲にも好影響を与えている。鎌ケ谷でもいつもユニフォームを泥だらけにし、最後までバットを振っている姿がある。さらに淺間の新たな発奮材料にもなったのが
岡大海の
ロッテへのトレード。外野のレギュラーを争っていたライバルでもあり、まずは越えなければいけない相手だった。そんな男の電撃的な移籍の背景には球団の淺間への期待感があったのも間違いない。
好調な打撃を買われ、8月15日のロッテ戦(札幌ドーム)では一番に抜てき。3回に酒居から右翼スタンドに特大の第1号アーチを放ち、なかなか調子が上がらない西川をはじめ、ケガでリハビリ中の大田、ポジションを争う松本らにも大きな刺激を与える存在になりつつある。
「使ってもらうからには何とか結果を出したいですし、ポジションを獲るつもりでやりたい」と気合も十分。このまま簡単にレオの独走は許さない。本格開花の予感を感じさせる背番号26が逆襲への起爆剤となる。
写真=BBM