
8月は現在10本塁打を放っている中村
現在、すさまじい勢いで本塁打を量産しているのが
中村剛也だ。
6月までは12安打、3本塁打だったが、7月に月間打率3割をマークし、8本塁打をマークすると、8月も好調を維持。18日現在、月間打率.345で10本塁打、打点も23を稼いでいる。10日の
楽天戦(楽天生命パーク)ではパ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打。惜しくも
王貞治(
巨人)とバース(
阪神)が持つプロ野球記録の7試合連続には届かなかったが、異次元の本塁打能力が全開となっている。
17日の
日本ハム戦(メットライフ)の5回には
堀瑞輝から一時は同点となるソロアーチを左翼席へ放り込んだ。これで5年連続20本塁打となり、
清原和博が持つ球団記録、11度目のシーズン20発にも並んだ。これまで940グラムのバットを使用していたが、890グラムと軽いバットに変更したことが奏功して持ち前のフルスイングが完全復活した。
今季、四番に座り、35本塁打を放ち、ホームランダービーのトップを快走する山川も中村の“フルスイング”はマネできないという。
「中村さんは軽く振ってどれだけ飛ばすかということを常々言うんですけど、それはやっぱり僕にはできないんですよね。中村さんは力みのないフルスイング。僕は力みのあるフルスイング。浅村(栄斗)さんや森(友哉)も僕に近い。本当に中村さんは力みがなくフィニッシュまで一定のスピードでブン! と振るイメージですから。真っすぐだろうが、カーブだろうが、フォークだろうが、全部タイミングが合っているように見えるのがすごいところですよね」
復調した中村が下位に座る
西武打線の破壊力はすさまじい。10年ぶりの優勝を目指す西武にとって、中村の存在が大きいのは間違いない。
写真=BBM