
チーム屈指のヒットメーカーの調子が上がってきた
6月を終えた時点で打率.251と低迷していた。それでも7月に入ると好調に転じる。同月の月間打率.320。そして8月もここまで3割近くの成績を残している。残り試合は少ないが、
銀次のバットがチームの命運を左右しそうだ。
攻守で躍動している。8月12日の
西武戦(
楽天生命パーク)では、守備で投手を盛り立てた。1対1と同点の8回二死満塁のピンチでは、元同僚である
松井稼頭央による一塁線への強烈なライナーをジャンピングキャッチ。「(左打席の)稼頭央さんが引っ張りにくると読んでいた」と、してやったりの表情。
16日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では1対2とリードされた6回にレフト前へ値千金の同点適時打。「四球の後だったので初球から積極的にいこうと思っていた。良いスイングができた」と銀次。これで勢いに乗ったチームは一気に勝ち越し、1点差で逃げ切っている。
さらに18日の
ロッテ戦(楽天生命パーク)では、
島内宏明の先制適時打に続く右前適時打を放ち2点目を奪った。「食らいついた。自分も流れに乗れてよかった」と納得顔で話した。チームはその後、同点に追いつかれるも8回に勝ち越し。結果的に価値ある一打となった。
レギュラーに定着して3年目の2014年には打率.327の好成績を残し、昨季は自己最多の155安打をマーク。本来の実力を考えれば、まだまだ本領を発揮しているとは言えない。左の巧打者がチームを上位へと引き上げる。
写真=BBM