
ポジション奪取を掲げ、牧原はリハビリに励む
不完全燃焼に終わった悔しさを原動力に、来季こそ
牧原大成が主力の座をつかみとる。8年目の今季は7月に一軍昇格すると、かねてからセンスの高さを評価されていた打撃が開花。7月に月間打率.375、8月にも.324をマークし、夏場以降の首位猛追に大きく貢献した。長くレギュラー不在だった二塁の座を手中にしかけたと思えたが、9月27日の
西武戦(メットライフ)で右足首を負傷。早期復帰を目指したが、回復が思わしくなく日本シリーズの出場もならなかった。
「リーグ優勝もできず 、個人的にはポストシーズンも出られず悔しい思いをした。来季晴らしたい」
まずは開幕スタメンの座を勝ち取り、1シーズンで二塁を守り切りVに貢献する意気込みだ。
千賀滉大、
甲斐拓也らと同じ2011年育成ドラフトで入団。14年にはウエスタン・リーグで打率.374で首位打者を獲得しブレークへの期待を予感させたが、千賀、甲斐らが一軍で活躍し主力となっていく中、今季途中までは目立った活躍ができていなかった。
「(千賀、甲斐への)嫉妬があったのも正直な思い」と同期への負けん気を力に変え、もらったチャンスを無駄にすることなく下位打線で結果を残し続け、8月中旬以降は一番打者を任され続けた。固定されたレギュラーは不在の一方で、二塁には同じく打撃力の高い
明石健志や
川島慶三、守備力を武器にする
高田知季らライバルがひしめく。今年つかんだ自信と、鼻息の荒さで激戦区を制し、主力を張る。
写真=BBM