
まさに記録ずくめのシーズンとなった
金額が跳ね上がること、間違いなしだ。
山田哲人は今季140試合で打率.315、34本塁打、89打点。さらに33盗塁でセ・リーグの盗塁王に輝き、見事に2年ぶり3度目となるトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した。
「シーズン前から個人的な目標としていた数字だったので、達成できて素直にうれしい。達成すればチームのためにもなる。ヒットを打って、本塁打も打って、盗塁も決めて勝利に貢献する。だからトリプルスリーを掲げています」
まさに偉業だ。トリプルスリーを3度達成したのは日本球界では初で、メジャー・リーグでもバリー・ボンズのみ。さらに山田哲は今季、球団新記録で、プロ野球歴代3位タイとなるシーズン130得点も記録。リーグ2位の106四球を選び、同3位の出塁率.432と好成績で、クライマックスシリーズ進出に大きく貢献した。
昨年の契約更改では、7000万円減の2億8000万円(推定)と、厳しい金額が提示された。打率.247、24本塁打、14盗塁。期待された数字を残せず、チームは最下位に沈んだ。「(大減棒は)当たり前だと思う」と納得して判を押し、今季に臨んだ山田哲。チームも個人も好成績を残したため、大幅アップは間違いないだろう。
「来季は『フォーティー・フォーティー(40本塁打、40盗塁)』というのもありますし、引き続き『トリプルスリー』を達成できるように」。現状に満足することなく、高みを目指し続ける。
写真=BBM