
今季は136試合に出場して打率.275、16本塁打、80打点をマークした森
いよいよ、正捕手の座がはっきりと見えてきた。2014年に入団し、3年目までは、その圧倒的な打撃センスから指名打者や外野手として起用された
森友哉。本格的に捕手専念が決まった4年目の昨季、開幕前の対外試合で負った骨折でシーズンの半分以上を棒に振り、わずか38試合の出場に終わった。なかなか捕手としての経験を積むことができなかったが、5年目の今季、136試合に出場し、74試合で先発マスクをかぶった。
初めてシーズン通して捕手として試合に出続け、「試合の中で冷静に落ち着いて判断するという部分はできたと思います。それは監督が使ってくれたからこその失敗も成功もあった中での経験。すごくいい経験でした」と振り返る。
秋元宏作バッテリーコーチも、「1年間やるのが初めてで、いきなり優勝を経験できるのはすごいこと」と優勝チームをリードした愛弟子の労をねぎらった。
ただ、本人にとっては、「今季に関しては、すごい点差からの逆転など、打撃陣が圧倒的だった。来年はバッテリーで勝てる捕手になりたい」と満足度は決して高くないという。さらに打撃面でも「すごく波がある。その波を減らしていきたい」と納得はできなかった。
来年は、これまで10年近く
西武の頭脳として正捕手に君臨し続けてきた
炭谷銀仁朗がFAでチームを抜ける。
「まだ正捕手ではないですが、正捕手をしっかり担えるように、自覚を持ってやりたい。打撃も、3割目指して頑張ります」
“強打の捕手”として、攻守にわたり、ますます頼れる存在になりそうだ。
写真=BBM