
妻への感謝は忘れない
感謝の思いを胸に、
釜田佳直は2019年シーズンへ臨む。岐阜県出身で26歳の一般女性と、12月16日に岐阜県内で婚姻届を提出した右腕は「手術をし、リハビリが続く中、いつもそばで心の支えになってくれました。19年に必ず復活し、彼女にウイニングボールを渡せるよう、シーズンに向けてしっかり準備をしていきたいと思います」とコメントした。
苦しいシーズンだった。リリーフに本格的に挑戦したものの、12試合で防御率8.53。6月下旬に右肩と右ヒジの手術を受け、復帰できないままシーズンを終えた。「契約してもらって感謝している。恩返しできるように、しっかり治して新シーズンに臨みたい。完全に治して、一軍の舞台に戻りたいと思います」と話した。
回復は順調だ。すでにブルペンでの投球を再開。捕手を座らせて、100球以上のピッチングを行うところまで来ている。「言われたところで、しっかり投げられるようにしたい。何でこんなケガをするんだろうということも考えた。投げ方でヒジの上げ方だったり、見えてきているところもある」と手応えも感じている。
ルーキーイヤーに先発で7勝を挙げたものの、14年3月のトミー・ジョン手術もあり1年目と16年の7勝がキャリアハイ。「何とかチームの戦力になれるように。印象に残るようなピッチングがしたい」。支えてもらったリハビリ期間を無駄にするつもりはない。守るべき伴侶を得た25歳が、強い決意を持って新たなシーズンに挑む。
写真=BBM