天才的な打撃で初の首位打者獲得を目指す近藤
近藤健介が獲らなければいけないタイトルがある。「毎年言っていますが、首位打者を獲りたいです」。初めて年俸1億円(金額は推定)に到達した昨年12月の契約更改後にきっぱりと宣言した。昨年はリーグ3位の打率.323。誰もが実力を認めるが、強力なライバルたちや故障に見舞われて栄誉は阻まれてきた。
同じ左の強打者に打ち勝たなければいけない。
ソフトバンクの
柳田悠岐と
西武の
秋山翔吾。「1年間ムラなく、波なくやっていかないと2人にはかなわない」。柳田は打率.352、秋山は195 安打で最多安打のタイトルを獲得し、一番打者で打席数が多いながらも高打率を残した。
近藤が昨季の反省点として挙げたのが後半戦の失速だった。「8月にチームが失速した際に自分も調子が悪かった。自分の責任だと思っています」。昨季の月別の打率で最も低かったのが8月の.258。2017年に腰の手術を行うなど、シーズンを通して一軍にいることも少なかった。疲労のたまった夏場に調子を崩した。
今オフは2年連続で徳之島で精力的に自主トレを行っている。1年間フルで戦い抜くための体づくり、自ら購入した打撃マシンやティー打撃用のネットを使っての打ち込みなどを行っている。
「打率.350を打つには1カ月でもダメだったらその数字に絶対に届かない。柳田さん、秋山さんのように体力もつけないといけない」
必ず課題を克服し、2019年こそ悲願の首位打者獲得を目指す。
写真=BBM