
2019年シーズンは生まれ変わったニュー藤浪を見せるつもりだ
キャンプイン初日の
藤浪晋太郎はいかなる姿を見せるだろうか。おそらくブルペンで今シーズンに懸ける意気込みをボールに込めるはずだ。
年明けからブルペン入りした藤浪は「状態は悪くない」と調整を続ける。このまま順調にいけば実戦初戦となる2月11日の紅白戦のマウンドに立つ可能性は高い。
高卒1年目のルーキーイヤーから3年連続2ケタ勝利を挙げた。しかし、その後の3シーズンは不振を極め、期待に応えることができなかった。
キャンプを前にした鳴尾浜のブルペンでも、理想的な投球フォームを模索している様子だ。先発投手の西、
ガルシアの加入、若手の台頭を考えると安穏とした状況ではない。
もっとも高校時代の実績はもちろん、ポテンシャル、潜在能力の高さは誰もが認めるところだ。あとは何かきっかけをつかんで結果を残すしかない。
高卒3年目だった2015年には最多奪三振(221)をマーク。今季、先発ローテーションを確固たるものにすれば、最多勝をはじめタイトル奪取の可能性も広がるはずだ。
開幕投手については「特にこだわりはない。まったく頭にないし、そんな立場でもない」と控えめだが、藤浪が先発ローテの中で本来の力を発揮すればチームの勢いにもつながるのは間違いない。
とにかく「藤浪型」をつかむことだろう。「自分にフィットするタイミングをつかみたい」。生まれ変わった藤浪をみせるシーズンになる。