
右の大砲として2017年度のような活躍を見せ、勝負強い打者になるつもりだ
沖縄キャンプで評価を上げているのは
中谷将大だ。矢野
阪神は「競争」がテーマ。ふるい落としに入った実戦でも、きっちりとアピールを続ける。
「そんなにチャンスは多くないと思うので、少ないチャンスをつかみたいです」
初の対外試合となった2月14日の
楽天戦(宜野座)では、「五番・一塁」で出場し、先発・池田から左二塁打を放った。この日は一塁だったが、外野手争いを引っ張る形に持ち込みたい。
昨秋キャンプから矢野監督に与えられた課題は「一発で仕留めること」だった。今春キャンプにかけて、ひたすら確実性を上げることに執着してきた。
17年は自己最多133試合出場で20本塁打を放って和製大砲の誕生を予感させた。しかし、翌18年は77試合出場で5本塁打に終わっていた。
本人は「去年はふがいないシーズンだった。自分の打ち方が分からなくなっていた。もう1回、自分を追い込みたい」とリベンジのキャンプに取り組んでいる。
初実戦となった2月7日の紅白戦では、紅組の「四番」に座って、望月からチーム1号となる左越え本塁打を放ったのは成長の表れだった。
濱中打撃コーチからは「力任せに打たなくても飛ぶんだから」と指導を受ける。中谷のバットからは低い角度のついた打球が続くようになった。
「シンプルに結果の世界だから、チームの勝利につながる1本を打ちたい」。激しくなった定位置争いから一気に抜け出すつもりだ。
写真=BBM