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巨人・坂本工宜投手 背番号「006」が念願の支配下昇格!/春の一番星を探して

 

3月2日に会見に臨み、新たな背番号「58」を披露した巨人坂本工宜


 春季キャンプで評価を急上昇させた育成投手の坂本工宜が、念願の2ケタ背番号を手にした。3月2日、支配下選手契約を結び、背番号58のユニフォームを披露。「ここからがスタート」と決意を口にした。

 兵庫・関西学院高では外野手だったが、公式戦ではベンチ外だった。関学大では準硬式野球部に所属し、投手に転向。2016年育成ドラフト4位で指名され、プロ入り後は最速148キロの直球に磨きをかけて昨年の秋季キャンプ紅白戦でも3回無安打無失点。3年目の今季、ついにチャンスをつかむときが来た。

 春季キャンプは二軍スタートも、2月3日に行われた一軍対二軍の紅白戦で先発として2回無安打無失点。宮崎最終日の11日の紅白戦でも、岡本和真を内角直球で一邪飛、続くA.ゲレーロも直球で二飛に打ち取るなど直球主体で主力を抑え、3回2安打1失点。原辰徳監督も「もう見事でしょう。結果の中で、内容も非常に素晴らしかった」と評価し、一軍の沖縄2次キャンプメンバー入りを果たした。

 チームの今季初対外試合だった17日の韓国/サムスンとの練習試合(那覇)では3回を投げ1安打1失点。奪三振2、四死球ゼロの内容に「緩急を使った投球を心掛けました。ストレートも効果的に使えたと思います」と納得の表情。首脳陣も実戦で輝く能力を高く評価し、一軍戦力と判断した。

 休養日も必ず球場で体を動かす練習熱心な一面も持つ。遅咲きの背番号「006」の支配下登録の夢は叶った。新たな夢は背番号「58」で、開幕を一軍で迎え、勝利に貢献することだ。

写真=大泉謙也
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